お知らせ
はかせとあそぼ!金属めっきにちょうせん!
5月22日(日)に、「はかせとあそぼ!金属めっきにちょうせん!」を開催しました。
講師は、名古屋大学 未来社会創造機構モビリティ領域の神本先生です。
はじめに、「めっき」について説明を聞きました。「めっき」とは、ものの表面に薄い金属の膜をつくる技術のこと。さび防止や、装飾などの目的で幅広く使われています。めっきの方法はいろいろありますが、今回は、「電解ニッケルめっき」と「無電解ニッケルめっき」を体験します。
![メッキ①](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/6c14c6a5588107c0570f9a01787838cf.jpg)
![メッキ②](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/d9bc2557cece077962424f421f921dd3.jpg)
ゴーグルとゴム手袋をつけ、「無電解ニッケルめっき」の実験開始!
好きな文字のプラスチックビーズを選び、針金に通します。表面に付着している指紋などの汚れを脱脂溶液で取り除き、めっきの密着性を高めるコンディショナーに浸した後、水洗いします。
![メッキ③](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/a509bc644c5396a0bca2bab77ae26fb0.jpg)
![メッキ④](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/7e04de4e7fdb136fdb79405971849265.jpg)
40度くらいに熱した3つの溶液に順番に浸けていきます。
「ビーズのまわりから泡がでてきたよ。」「表面がだんだん銀色に!」
溶液中で化学反応が起こり、水素ガスが発生、ビーズの表面にはニッケル被膜がつくられました。
![メッキ⑤](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/8c075f2e833359fcb0afebb0f27378c8.jpg)
![メッキ⑥](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/9f1352def10a388a75437d395c8b9f9c.jpg)
「電気を通さないものにもめっきできるんだ。」「化学反応でめっきできるのは、面白いね!」
めっきされたビーズを1つずつ針金から抜き取ります。めっきしていないビーズと組み合わせて糸に通し、オリジナルストラップ完成♪
![メッキ⑦](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/cad39b320d8a130211ce863f09df89931.jpg)
![メッキ⑧](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/8a2dac08be4f3d04376c7f6aff618256.jpg)
次は、「電解ニッケルめっき」の実験です。
銅板に、好きな形のシールを貼ります。テープに文字や模様を下書きし、その部分をカッターで切り取って銅板に貼り、オリジナルデザインに挑戦する子も・・・「シールがはがれないよう、しっかり貼ろう!」
![メッキ⑨](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/3b57301e847d87bf6c47743dff202416.jpg)
![メッキ⑩](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/1ce4dd604bf400b6d239e77ed8c53a45.jpg)
ニッケル溶液に銅板を浸け、2分間、電気を流します。よく水洗いした後、シールをはがします。
「シールを貼らなかった部分は銀色に変わったよ。不思議だね!」
溶液中のニッケルイオンは銅板の表面で還元され、ニッケル被膜がつくられます。シールを貼った部分には電流が流れず、反応が起こらないため、めっきされません。銅板にきれいな模様をつけることができるのです。
![メッキ11](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/8f5baa21e681c53d59f68c3b4c8d5ccb.jpg)
![メッキ12](https://www.tcmit.org/wp-content/uploads/d5ded93448a8cc124813cda1e8b06770.jpg)
今回は、実験を通じて科学の不思議に触れることができました。めっきはバンパやフロントグリルなど、当館に展示されている自動車部品にも数多く利用されています。他にもどんなものがあるか、探しながら見学するのも面白いですよ☆